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平成23年1月1日〜

 新年おめでとうございます。
 今年は、いよいよ、親鸞聖人750回大遠忌法要が、本山・西本願寺でお勤
まりになります。法要は4月から始まり来年1月まで続きます。
 私たちは東京教区神奈川組参拝団として6月15日の午前の法要に参拝いた
します。法要は、平成の大修復が完了したばかりの本願寺御影堂で厳修されま
す。御影堂の大修復についてはNHKのハイビジョン特集で何回も放映されま
した。みなさんもご覧になったことと思います。その修復費には、長念寺の門
信徒の浄財も含まれています。是非ご一緒に参拝したいものです。
 今年から来年にかけて、真宗関係の本山ではそれぞれ宗祖の750回大遠忌
を勤めます。それに因んで、マスコミを含め親鸞聖人に関するさまざまな取り
組みがなされることと思います。大いに関心を寄せていただきたいと思いま
す。
 また、今年は法然上人の800回大遠忌にもあたります。法然上人と親鸞聖
人が、承元の法難に遭われ流罪となったのが親鸞聖人35歳の年。5年後に赦
免になりますが、まもなく法然上人はお亡くなりになってしまいます。親鸞聖
人のご往生は90歳の年ですから、ちょうど50年の差となります。
 親鸞聖人は、文学や芸術でもいろいろと取り上げられてきました。江戸時代
には浄瑠璃の演目に聖人にちなんだものがいくつもあるとのことです。残念な
がら私はそれをまだ聞いていません。文学には、倉田百三、吉川英治、亀井勝
一郎、丹羽文雄、野間宏、吉本隆明、真継伸彦、異色なものとして三国錬太
郎、ごく最近では五木寛之、津本陽が、小説などの作品にしています。それぞ
れ視点はかなり異なりますが興味深いものです。
 また、親鸞聖人の著作の解説書は、数限りなく出ています。特に『歎異抄』
については聖人の生の声が伝わってくるということから、仏教学者のみならず
手に取るのを迷うほどです。
 今長念寺では、本多静芳先生をお招きして、聖人のお手紙をまとめた『親鸞
聖人御消息』を読んでいます。毎回新しい発見があり、多くのご門徒に参加し
ていただいています。「親鸞聖人御消息講座」は、陽気が暖かくなる3月に再
開し毎月開催いたします。ぜひご参加ください。
 今年もテレホン法話をよろしくお願いいたします。
 次の法話テープの交換は、1月16日です。