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平成24年1月1日

御正当
 はい、長念寺テレホン法話です。
 新年明けましておめでとうございます。今年も、長念寺テレホン法話をよろしくお願い申し上げます。
 今年の、本山・西本願寺の御正忌報恩講は、親鸞聖人750回大遠忌の御正当にあたります。親鸞聖人は、弘長2年11月28日、西暦では1263年1月16日に御歳90歳で往生の素懐をとげられておられます。ですから、まさに今年の1月16日が750回目のご命日となります。西本願寺では、今月9日より16日まで750回大遠忌の御正当法要をお勤めいたします。
 聖人の晩年は、末娘の覚信尼さまと、数人のお弟子に囲まれて過ごされておられます。関東のお弟子たちとのお手紙のやりとりは、最晩年まで続いていました。懇切丁寧にそして繰り返し繰り返し、お念仏のみ教えを説いておられます。
 晩年のお手紙、有阿弥陀仏というお弟子に宛てた中に、「この身は、いまは、としきはまりて候へば、さだめてさきだちて往生し候はんずれば、浄土にてかならずかならずまちまゐらせ候ふべし」と記しておられます。このお言葉は、大遠忌法要のお勤めの最後にご門主によって朗読されていました。親鸞聖人は「弟子一人ももたず」との立場を貫かれました。お念仏の信をいただいた方は皆、師匠も弟子もなく、阿弥陀さまのお弟子であって、同じ仲間であるとの立場です。このお言葉も、先生の立場から私たちに信を語られているのではなく、同信の行者(お念仏の仲間)として、私たちに語りかけられていることがしみじみとわかります。同じ信を得たよろこびを、親鸞聖人から私たちに伝えてくださったお言葉であります。
 もう一度、読んでみましょう。
 「この身は、いまは、としきはまりて候へば、さだめてさきだちて往生し候はんずれば、浄土にてかならずかならずまちまゐらせ候ふべし」
 ご本山での大遠忌法要が終わり、一連の行事も今後は、別院で行われる円修法要や各寺院で行われる大遠忌法要へと移行してまいります。同じ信心をいただいたお同行が、集える場がこれからも増えていくことと思います。
 今年も、長念寺では、親鸞聖人のみ教えをお聴聞する機会や、ご旧跡の参拝旅行など、さまざまな催しを企画する予定でいます。是非、大勢のご門徒のみなさまに参加していただきたいと思います。
 次の法話テープの交換は1月16日です。