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左扇 | 右扇 |
紙本金地着色 鳥合せ図屏風
六曲一双 神奈川県指定重要文化財
1984年(昭和59年)指定
法 量 (各隻)縦172.1㎝ 横265.5㎝
製作年代 桃山時代(伝狩野永徳筆)
屏風の画風は、慶長のころの狩野派の画風を持っている。「鳥合わせ」とは、貴族などの間でおこなった愛鳥の鳴きくらべであろう。図には、池庭の一部を見せ、左右に居館の軒先を示している。縁の下には漆喰塗りらしい亀腹の一部が見え、縁の上張りは白木造りを示している。
左右の各扇とも居館の縁先に2個ずつ計4個の異なった形の鳥籠が描かれ、うぐいす・うずら・めじろなどが飼われている。籠は黒漆塗り梨地に金銀をもって蒔絵を施した図が描かれており豪華なものである。また、庭には、松・柳・つつじなどに岩石を配した盆栽が描かれている。人の姿は全くない誠に閑寂な構図である。
狩野土佐派の折衷による構図筆法を持つ、桃山時代の金壁装飾画の一例で狩野派の画家により描かれたものである。
絵は、極彩色の作り絵で、剥落部分はしっかりした下図がみられる。このような画題や構図をもつものは類例きわめて希で、絵画史上からも、また風俗史その他の方面からも多くの研究課題を提供するものである。
近年、盆栽が描かれた屏風として注目されている。
昭和42年に川崎市重要歴史記念物に指定され、昭和59年に件指定の重要文化財となる。